八代の紙づくりの歴史と製品の魅力を紹介
令和元年度夏季特別展覧会「なるほど!紙づくりの世界~手漉きと機械製紙~」
7月12日、夏季特別展覧会「なるほど!紙づくりの世界~手漉きと機械製紙~」が市立博物館で始まりました。
江戸時代、紙の産地として全国的に知られた宮地では、高級紙を製造する技術が発達し、高い技術で藩の御用を務めた職人たちもいました。一方、機械製紙は明治時代に県内で初めて、坂本町に製紙会社が操業を開始したことに始まり、現在は日本製紙八代工場が新聞用紙や上質紙などを製造しています。この展覧会では、古文書や和紙づくりの道具、機械製紙が開始した当時の写真など、多彩な和紙と洋紙の歴史、製法・製品を紹介しています。
開会式では、同博物館の松井葵之館長が「八代は紙づくりと深い関係がある。八代ならではの歴史と産業について理解を深めてほしい」とあいさつ。来館者は、学芸員の説明を熱心に聞きながら鑑賞しました。
この展覧会は、8月25日まで行われます。
学芸員の説明を聞く来館者
熊本藩主細川重賢が使用していた紙子の羽織