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H29.9.26市長メッセージ

最終更新日:

おはようございます。

はじめに、今月17日から18日にかけて、観測史上初めて北海道・本州・四国・九州の本土4島全てに上陸した台風18号は、大分や宮崎をはじめ、広範囲に甚大な被害をもたらしました。

被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。

本市におきましては、林道などの崩落は発生しましたものの、人的被害がなかったことは幸いであったと安堵いたしております。

 

 

それでは、今回の定例市議会に提案しております議案の説明に先立ち、市政運営に対する私の所信の一端を申し上げます。

去る8月27日執行の市長選挙におきまして、市民の皆様をはじめ、各方面からの力強いご支援とご厚情を賜り、引き続き重責を担わせていただくことになりました。

その使命と、市民の皆様のご期待の大きさに、身が引き締まる思いであり、二期目の4年間も、精一杯、「ふるさと八代」のために尽力いたす覚悟であります。

振り返れば4年前に、「市政の安定化」と「熊本の副都心づくり」そして「地域経済の浮揚」を基本理念に掲げ市長に就任し、全力で市政運営に取り組んでまいりました。

 

そのような中、昨年は熊本地震という未曾有の災害にみまわれ、市政の停滞が心配されましたが、市議会の皆様や消防・自衛隊、そして職員の皆さんと力を合わせ、市民の安全・安心と幸せのために誠意と熱意を持って、全力で震災対応にあたることで、市政運営を進めることができましたことに、まずは、この場をお借りして感謝を申し上げます。

 

一期目の4年間は、本市の基幹産業である農業をはじめとする一次産業の振興を図るため、就任当初に「営農支援室」を設置し、新規就農者の育成と、「い草刈取機」の生産再開を実現することが出来ました。

 いぐさ
     また、「フードバレーやつしろ基本戦略構想」を策定し、熊本県の「フードバレーアグリビジネスセンター」を誘致できましたことで、一次産業の6次産業化を更に推進することができたものと思っております。

 事務棟 北面

 港湾振興では、就任2年目に国が直轄事業として水深14m航路の浚渫工事を再開していただいたことから、港湾整備が再び加速化すると同時に、平成28年度のコンテナ取扱量は過去最大を記録いたしました。

そして今年7月に、大型ガントリークレーンが設置され、平成30年4月には稼動される見通しとなり、物流拠点として「八代港」が更に充実していくものと考えております。

ガントリークレーン
 これに加え、国際クルーズ拠点に選ばれましたことから、2020年には「商業施設を備えたターミナルビル」も整備されることで、八代港への大型クルーズ客船の入港数は大幅に増え、本市のみならず、熊本県全体の発展に寄与することが期待されます。

 

子育て支援では、県立松橋支援学校高等部の氷川分教室を氷川高校跡に誘致し、特別支援教育の充実を図るとともに、第3子以降の保育料完全無料化と、中学3年生までの医療費の無料化を実現することで、子どもを産み育てやすい環境づくりを進めることが出来たと考えております。

 保育園
 その他、長年の課題でありました環境センターも建設着工となりましたことや、八代妙見祭がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、各分野で八代の発展に向けた課題解決と土台づくりが出来たものと思います。

 ユネスコ無形文化遺産

このように、着実に一歩ずつ進むことが出来たのも、ひとえに市民の皆様のご協力と、議会のご理解、国や県との「つながり」、そしてまた「強力な後押し」、さらには職員の努力のおかげだと、心から感謝しております。

 

さて、この度の市長選挙では、4年前に掲げた基本理念を継続し、「新生八代」の取り組みを加速化させるための政策を掲げました。

今回、私が引き続き市政の運営を任されましたことは、4年間、少しずつ事業を進めてまいったことを、有権者の皆様に理解していただいたものと思いますし、市民の皆様も「市政の安定化」を願っておられるものと感じております。

本市も全国の市町村と同じく、急激な少子高齢化の進展や人口減少時代を迎えており、これからの八代を活力に満ちた、魅力ある八代にしていくには、人口減少に歯止めを掛け、賑わいを取り戻すことが急務と考えております。

 

今回、2期目にあたり、八代らしい経済発展と暮らしやすさを実現するために、5つの「政策の柱」を掲げ、本市の将来の発展を見据えた諸施策を進めてまいります。

具体的に申しますと、1つ目の柱として、「農林水産業の更なる振興」を掲げました。

農業をはじめとする一次産業の更なる振興として、フードバレー・アグリビジネスセンター等を活用した6次産業化の推進や、新規担い手の確保と育成の支援、また「い草移植機」の生産再開への働きかけ、ICT技術の活用による高生産性農業の促進などに取り組み、稼げる産業への成長を目指します。

 トマト
    ばんぺいゆ

次に、2つ目の柱として「経済の浮揚と雇用・交流人口増による賑わいの創出」を掲げております。

これは、「ツナガルインターンシップ事業」を推進し、若者の地元定着と地元企業を支援すると共に、企業誘致の環境整備を行い、雇用の創出に努めることで、八代で教育を受けた人材が、八代で活躍できる地域づくりに取り組みます。

また、豊かな自然や歴史、伝統文化を活用した観光振興や、大型クルーズ客船入港に伴うインバウンドへの取り込み、新庁舎を核とした中心市街地のまちづくりを進めてまいります。

更には、八代妙見祭をはじめとする伝統文化財を活用するために、「八代民俗伝統芸能伝承館(仮称)」を新たに建設するなど、中心市街地への人の流れを生む仕掛け作りを進めてまいります。

その他、国際スポーツ大会や合宿等の誘致により交流人口を増やすことで、賑わいの創出に取り組みます。

 土曜市

そして、3つ目の柱として、「誰もが幸せを実感できる暮らしの実現」を掲げました。

これは、市民の皆様が住みなれた八代で暮らすことに幸せを実感してもらえるよう、地域医療と福祉の充実を図り、高齢者や障がい者の見守りや、健康長寿を目指した取り組みを進めてまいります。

また、より良い教育環境を整備するために、幼稚園、小中学校の普通教室にエアコンを設置し、学校施設の非構造部材の完全耐震化を実施します。

さらに、高校3年生までの医療費無料化や、熊本県立県南高等支援学校の誘致、小学校の英語教育の充実など、子どもの教育と子育てを支援し、子育て世代の定住を促進します。

 ヘルスケア

4つ目の柱は「安全・安心で魅力ある都市を築く」とし、熊本地震の経験を活かした「地域防災計画」の見直しや、道路や河川、通信インフラなどの社会基盤整備、また緊急時における避難所の充実を図ることにより、市民の皆様が安心して暮らせ、生命や財産を守れる安全で暮らしやすい八代市を目指します。

 インフラ

 最後に5つ目の柱、「誇るべきふるさとを未来につなぐ」としまして、夢を語らせていただきます。

皆さんご存知のとおり、この1、2年で、八代港が大きく変化しました。

八代港の飛躍的な発展は、国や県、国会議員や蒲島知事・県議会議員の皆様、そして港を活用される企業や、港で働く皆様のご協力の賜物でございます。この八代港の振興では「人の流れ」、「物の流れ」双方ともに、更に活発化させることが、本市の経済発展に繋がりますものと考えております。

 橋
 そこで、八代と天草を結ぶ「八代・天草架橋」を実現することができれば、更に八代の拠点性は高まり、宮崎から天草まで横軸がつながることで、観光や物流だけではなく、災害時に果たす役割と効果の大きさが期待されますので、その実現に向けて進めてまいります。

更には「ニュー加賀島地区」の開発に向けても、国や県との連携を強化してまいります。

そして、蒲島知事が掲げられた「八代物流拠点構想」は、10年後、20年後の八代市民の雇用や経済活動を支える大きな土台になるものと考えます。

未来世代に自信と誇りを持って引き継ぐことが出来る八代になりますよう、私も精一杯尽力する覚悟でございます。

 

また、市政運営を進める上で、市民の皆様への情報発信やご意見をいただくことは、大変重要なことと考えておりますので、市政懇談会の開催など「市政の見える化」を推進したいと考えております。

 

以上申し上げました5つの政策の柱は、4年前に掲げました重点的に取り組む8つの政策を示した「市長八策」を発展的に再編したものでございます。今後は現在策定中の「第2次 八代市総合計画」の中で、重点戦略として位置づけ、目指すべき八代を実現するために「チーム八代」で迅速果断に諸問題と向かい合う覚悟でございます。

ひとつずつ着実に成果を出していくことが、将来の八代発展につながり、更には県南地域全体の経済浮揚に貢献するものと考えておりますので、議員各位をはじめ、市民の皆様のご支援、ご協力をお願いし、市長就任の所信表明といたします。宜しくお願いします。

 

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