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H28.6.13 市長メッセージ

最終更新日:
市民の皆様へ
6月定例会
 このたびの熊本地震で被災された皆様に、衷心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 今回の熊本地震では、本市におきまして、昨夜の地震も含めて、震度5以上を6回観測する複数回の激震に見舞われました。地震発生から今日でちょうど丸2ヶ月が経過するわけですが、余震の回数が1700回を超え未だに続いており、過去に例のない状況となっております。

 4月14日、最初の地震発生以降の本市の対応としましては、21時50分に、市及び消防本部による災害対策本部を設置するとともに、まずは市内35カ所に避難所を開設し、迅速に避難住民の対応にあたりました。4月16日未明には、震度6弱を観測する本震が発生し、同日夕方には大雨注意報が発令され、土砂災害に対する避難勧告を発令したことに伴い、最大で84カ所の避難所を開設、市民約1万5千人の方が避難されました。市といたしましても、地震発生時から、必要に応じて食料や飲料水、毛布などの物資を提供したほか、看護師や保健師の巡回による健康指導なども実施いたしました。5月8日から10日にかけては、避難されている世帯ごとに、帰宅できない事情や帰宅のために必要な対応について聞き取り調査を実施し、避難者の帰宅に向けたニーズの把握に努め、世帯ごとにきめ細かな対応を行っているところであります。

  次に、主な被害状況についてでございますが、6月12日現在で、人的被害としましては、地震との関連は確認できておりませんが、地震直後の火災による死者が1名、重軽傷25名となっております。住家につきましては、全壊10棟、大規模半壊25棟、半壊127棟、一部破損1,036棟が被害を受けております。

 また、農林水産業におきましては、農作物の落下や液状化によるハウスの傾き、農道や用排水路の破損、水産関連施設の被害など、農林水産業全体で9億7千万円以上の被害となっております。観光業では、温泉施設などの破損のほか、九州自動車道の一部規制や断層名の風評被害による観光客の減少など、約2億円の被害額が見込まれております。更に、商工業におきましては、八代港周辺の企業敷地での陥没や液状化が発生し、操業や物流に支障が出たほか、市内一円の飲食店・商業施設が一部破損するとともに市庁舎の使用停止と鶴屋生活彩館の閉店による本町商店街周辺の賑わいへの影響も懸念されております。

市有施設も大きな被害を受けました。被災した各施設につきましては、早急に修繕、復旧に努めてきたところでございますが、総合体育館大アリーナなど被害の大きかったものにつきましては、現在も使用できない状況でございます。特に、本庁舎が使用停止により現在機能を分散していることにつきましては、市民の皆様に多大なご不便をおかけしており、大変申し訳なく思っております。4月14日、16日の前震、本震により庁舎全体にヒビが入り、特に庁舎東側に内壁の剥離や柱に斜めに交差して亀裂が入る「せん断クラック」といわれる現象を確認しました。このことから17日午前中に、市内の専門家に本庁舎の状況確認をしていただいたところ、「壁や柱の機能が分断されている可能性があり、再度地震が発生した際には、崩落などの危険性がある」という結果でした。

以上のようなことから、タイルの落下等により来庁者や職員がケガをする危険性に配慮し、同日午後に本庁舎機能の移転を決定いたしました。

4月26日にあらためて熊本建築構造評価センター 構造評価委員会の専門家2名に本庁舎の状況を確認いただいた結果、「下層階(2階以下)では大きな損傷は見られないが、上層階(3階以上)においては壁や柱などの損傷が大きく、今後は執務室として使用しないほうが良い。」との見解でありました。本庁にあった各部課かいにつきましては、移転決定いたしました翌日の4月18日に移転を行い、翌19日から業務を再開いたしております。

市民の皆様の利用が多い市民課や税・福祉関係の窓口は、千丁支所及びその周辺に集約させており、4月27日からは本庁舎と千丁支所間で無料シャトルバスを運行して対応しているところでございますが、鏡支所や坂本支所、農事研修センターなど、移転先が14ヶ所に分散していることにより、市民の皆様方には「交通の不便さ」や「複数カ所の施設を回る必要が出る」など様々な面でご負担をおかけし、大変ご迷惑をおかけしております。

誠に申し訳なく、お詫び申し上げる次第でございますが、今回の移転措置は、あくまでも緊急避難的なものであり、これから本庁舎北側駐車場へのプレハブによる仮庁舎を建設するとともに、本庁舎周辺及び、旭中央通の空きビルを借用して、できるかぎり早急に市中心部への再移転を進め、行政サービスの安定と回復を図ってまいりたいと考えております。

なお、新庁舎建設につきましては、現在、新庁舎建設特別委員会でご審議いただくとともにパブリックコメントも実施し、市民の皆様のご意見を募集しているところですが、今回の震災を踏まえ、防災拠点としての役割や市民の皆様への利便性の確保が非常に重要であると、再認識したところでございます。

今回の熊本地震の影響により、中止された行事・イベントもございます。

4月から5月にかけて「円山応挙 市立博物館 春季特別展覧会」や「ふる郷愛鏡祭」、「九州国際スリーデーマーチ」「平家いずみお茶まつり」、また8月開催予定でありました「全国小学生ABCバドミントン大会」など、様々なイベントや行事を開催中止といたしました。市内外から、多数の方々が来場される機会を失ったことは大変残念ではございますが、「八代くま川祭り」や「やつしろ全国花火競技大会」など、今後開催するイベントにつきましては「熊本地震復興祈願」として可能な限り開催を予定しており、また11月には「妙見祭」と併せて「全国山・鉾・屋台保存連合会総会」も実施する予定でございますので、そのような場面を通して本市の魅力を全国に発信していくとともに、市内の活気も取り戻し、復興につなげてまいりたいと考えております。

今回の地震に伴い、様々な方面の個人・団体の皆様から、寄附金や義援金、支援物資などをいただいております。この場を借りて、心より感謝を申し上げます。

 地震発生からほぼ2ヶ月が経過し、次第に余震の回数も減ってきたところでございましたが、6月12日午後10時8分にも坂本町で震度5弱を観測する地震が発生しました。被害状況等は現在確認中でございますが、引き続き警戒にあたり、市民の皆様の安全を確保して参る所存でございます。

  以上、熊本地震に伴う本市の状況と対応について報告させていただきました。

 

 そのほかの最近の市政の動向について、ご報告いたします。

 まず、3月24日に芦北町と定住自立圏形成協定を締結いたしました。 この協定は、本市と芦北町が、相互に役割を分担して連携を図り、必要な都市機能と生活機能を確保し、住民が安心して豊かに暮らせる圏域を形成することが目的であります。 本市としましても、この連携により経済や文化の振興、発展につなげたいと考えております。

 4月13日には、東京の憲政会館で開催された「第51回さくら祭り中央大会」において、本市が「さくら功労賞」を受賞しました。これは、八代市の「市の花」が「桜」であることや、球磨川河川敷や万葉の里など市内各所に桜を植樹し、「美しいやつしろづくり」を推進していること、また九州国際スリーデーマーチに「日本さくらの女王」を招いて開催していることなど、桜の振興に対しての功績が認められたものであります。桜の木は、市民の皆様の心をなごませ、広く親しまれている木でありますので、今後も引き続き、その振興に努めてまいります。

 また、6月1日から住民票や印鑑登録証明書、所得証明書の「コンビニエンスストア」での交付を開始いたしました。これは個人番号カード、いわゆるマイナンバーカードを持っていれば市役所に出向かなくても、全国どこでも、午前6時30分から午後11時の時間帯で交付が可能となるもので、市民の皆様の利便性の向上に大変役立つサービスであると考えております。現在、市民課は千丁支所にありますので、このマイナンバーカードによる「証明書のコンビニ交付」は、市民の皆様の不便さの解消に少しでも役立てばと期待をしております。

次に、3月に行われた「第88回 選抜高校野球大会」において、秀岳館高校野球部が見事ベスト4に入りました。残念ながら決勝進出はなりませんでしたが、選手の皆さんの一丸となった全力プレーで八代市民に大きな感動と勇気を与えていただきました。目標である全国制覇に向けて大きく前進したのではないかと感じました。 ぜひ、次の夏の高校野球大会に期待をしたいと思います。

 以上、市政その他の動向について、ご報告させていただきました。

 

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