市長の部屋TOP総合トップへ市長の部屋TOP総合トップへ

2023.7.3市長メッセージ (最近の市政の動向について)

最終更新日:
 令和5年6月定例市議会の開会にあたり、ご挨拶申し上げます。
 令和2年7月豪雨災害の発生から7月4日で3年を迎えました。7月2日は、坂本中学校体育館において「令和2年7月豪雨災害 八代市追悼式」を開催し、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族や関係者の皆様に改めて哀悼の意を表しました。追悼式に臨み、坂本町の一日も早い復興と日頃からの災害への備えに、しっかりと対応していかなければならないとの思いを新たにしたところでございます。
 また、先日は、山口県や九州北部を中心に大雨となり、一部の地域では、死者やけが人といった人的被害のほか、土砂崩れなどの被害が発生しております。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りしますとともに、被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
 それでは、最近の市政の動向について、ご報告申し上げます。
(1)坂本町の復興に向けた取組状況について
 坂本町内の4地区で整備を進めております災害公営住宅については、4月に合志野団地が、6月には中津道住宅が順次完成しております。残りの2地区につきましては、藤本・大門地区が本年9月に、そして坂本駅前については、坂本支所の再建とあわせて令和7年度末までの入居を目指しているところでございます。
 また、4月には、道の駅「さかもと」の再整備に関する方針を決定いたしました。坂本町復興のシンボルとして令和9年7月の供用開始を目指すこととしており、6月定例会において、再整備のための基本計画策定に係る予算を提案しております。また、国の「河川防災ステーション整備計画」が、球磨川流域では初めて坂本地区において登録され、国と市で連携して整備するための確認書の調印式を4月に執り行いました。
 河川防災ステーションは、災害時の緊急復旧活動を行う上で必要な土砂などの資材の備蓄や、ヘリポートなどの整備を国が行うとともに、平常時には地域の皆様をはじめ、市民の交流や憩いの場として利用できる広場となるよう、市が整備することとしております。
 このように、坂本町の創造的復興に向けての歩みは着実に進んでいるところでございます。
  
(2)新型コロナウイルス感染症への対応について
 感染症法上の位置付けが、5月8日から5類に移行されたことを受け、本市におきましても、同日付けで、「八代市新型コロナウイルス感染症対策本部」を廃止いたしました。
 その後、基本的な感染対策について継続してお願いする中、市民生活におきましても、コロナ禍前の日常を取り戻しつつあり、人の流れも活発になってきているように感じております。その象徴的な出来事として、くまモンポート八代完成後、初めての国際クルーズ船「クイーン・エリザベス」号が、4月に寄港したことを皮切りに、6月にはコスタ・セレーナとMSC・ベリッシマが相次いで寄港しました。多くの乗船客の皆様に八代の市街地等を訪れていただき、まちに活気と賑わいがあふれておりました。
 八代の地域活性化に向け、今後、さらなるインバウンド需要の取り込みを図ってまいります。
 各種イベントにつきましても、コロナ禍前の賑わいを取り戻しつつあります。
 まず、5月28日に「ふる郷愛鏡祭」が4年ぶりの開催となり、恒例の畳投げ大会や魚のつかみ取り体験に加え、関連イベントとしてジョギングフェスティバルや古希ソフトボール大会を実施し、およそ1万人の来場者で賑わいをみせました。
 また、昨年度は規模を縮小しての開催となった「平家いずみお茶まつり」につきましても、今回は通常通りの規模で6月4日に開催いたしました。茶葉の手炒り釜体験や新茶などの特産品販売をはじめ、伝統芸能である樅木神楽等も披露され、会場は大いに盛り上がりました。
 さらに、8月5日には「八代くま川祭り」を4年ぶりに開催することとしております。総踊り会場を旭中央通から28年ぶりに堀端通りに移し、お祭りでんでん館に特設ステージを設け、昼のイベントや夜市と一体となって、これまで以上に八代の夏を盛り上げていきたいと思っております。

(3)台湾バドミントンジュニア選手との交流について
 6月20日から26日にかけて、本市のバドミントンジュニア選手団を台湾に派遣いたしました。期間中は、親善試合が行われ、白熱した試合が展開された一方で、私も6月23日から訪台し、台湾バドミントン協会と本市における合宿誘致に向けた協議を行ってまいりました。
 友好交流協定を結ぶ基隆市においても親善試合が行われており、スポーツを通して、さらに友好交流を深めることができたと感じております。

(4)スマートシティやつしろの取組みについて
 本市では、地域・行政課題の解決に向けて、デジタル技術を活用した各種施策に取り組んでおりますが、時事総合研究所が実施した「全国自治体DX推進度ランキング2023」によると、全国の市区町村のトップ100に県内で唯一ランキング入りし、30位でありました。
 これは、本市のDXの推進体制、行政サービスの向上・高度化、情報セキュリティ対策などが高く評価されたものであります。
 今後も更なる進化に向けて重点的に取り組んでまいります。

(5)市政懇談会について
 昨年度は、新型コロナの第7波の影響により直前での中止を余儀なくされましたが、このたび、5年ぶりに開催する運びとなりました。
 全21地域を2つに分け、11月までの間に11地域を訪問させていただき、残る10地域については、来年度実施することとしております。
 6月16日の金剛校区を皮切りに、19日の昭和校区とあわせて、これまで2校区で実施いたしましたが、市民の皆様と直接、意見交換ができる非常に有意義な機会となりました。
 今後もいただいたご意見やご提言を 踏まえながら、地域の課題解決につなげてまいります。

(6)献穀事業について
 皇室行事の一つである「新嘗祭(にいなめさい)」にあわせて、全国の都道府県の農家から天皇に米と粟を奉献する「献穀事業」が、本市の龍峯地区で開催されております。本市域からの献穀は、市町村合併前の平成15年の旧坂本村以来、20年ぶりとなります。
 川田町東の献穀田において、5月には田を清め、籾種を播き1年の豊作を祈念する清祓祭並びに播種祭を行い、6月18日には地元の小学生が田男や早乙女の衣装をまとい田植を行う御田植祭を執り行いました。
 小雨交じりの中での田植えとなりましたが、これが恵みの雨となり、秋にはたわわに実る稲穂の収穫を分かち合えることを心待ちにしております。

(7)八代市厚生会館の今後の方向性について
 まず、今回、八代市厚生会館の廃止条例提案に至った経緯について、ご説明いたします。
 厚生会館につきましては、八代市が誇る文化集積地の中心に位置し、昭和37年の開館以降、60年以上の長きにわたり、本市における「文化の殿堂」として、その存在感を示してまいりました。 また、文化的側面や建築物としての価値などから、高い評価をいただいてきましたが、その一方で、老朽化に伴う維持管理費の増大や舞台設備等の使いづらさに加え、駐車場不足が長年指摘されるなど、多くの課題を抱えております。さらには、近隣自治体のホール施設と比較した場合、人口規模に対する座席数が少ないことから興行面での採算性が低く、休館前の平成30年度における利用者数は、最盛期の2割以下にまで落ち込んでおりました。
 厚生会館ホールを再開する場合、約20億円という多額の改修費が必要であることに加え、これらの課題は引き続き残ることとなります。また、改修によって座席数が従来の964席から700席程度に減少することで、興行面での採算性が一段と低下することも懸念されます。
 市では、厚生会館の存続を排除することなく、これらの課題を解決する方策について、検討を積み重ねてまいりました。その結果、苦渋の決断ではありますが、厚生会館については閉館することとし、今回、廃止条例を提案させていただいたところでございます。
 次に、閉館の理由としましては、先ほど申し上げた様々な課題が多額の費用をかけて改修したとしても解決できないということであります。また、厚生会館を存続させた場合、改修後の耐用年数である約20年後、仮に建物が使用可能であったとしても、再度、多額の投資を行うのかといった議論は避けることができません。未来を担う次の世代にそのような課題を残してはならないというのが、今回の決断の最も大きな理由であります。
 一方で、「文化の拠点」である厚生会館の機能が失われることにより、本市における文化・芸術活動の振興と発展が後退しないよう、新八代駅周辺に整備を予定している、仮称ではありますが文化コンベンションセンターに、その機能の一部を移転するなど、今後の方向性についてもあわせて整理を行ったところであります。
 また、「中心市街地の賑わいの創出」にも寄与してきた厚生会館の跡地につきましては、市民の皆様の賑わいと憩いの場となる空間を整備するとともに、「近代建築としての価値」は、VRやデジタルアーカイブ等による記録・保存や模型の製作などに取り組むことで、レガシーの継承を図ることとしております。
 これらの方向性が最善の選択であり、本市の文化振興はもとより、全体の発展、さらには県南地域全体の浮揚にも寄与するものであると考えておりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

このページに関する
お問い合わせは
(ID:20334)
八代市役所   〒866-8601  熊本県八代市松江城町1-25   Tel:0965-33-4111(代)     

Copyright (C) 2016 Yatsushiro city office, Kumamoto pref,All rights reserved

八代市役所

〒866-8601
熊本県八代市松江城町1-25
Tel:0965-33-4111(代)
Copyright (C) 2016 Yatsushiro city office, Kumamoto pref,All rights reserved