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2021.6.7市長メッセージ

最終更新日:

 ご承知のとおり、5月15日に九州北部が梅雨入りいたしました。これは、平年より20日早く、観測史上2番目の早さということであります。5月20日から21日朝方にかけての大雨では、坂本町川嶽付近の国道219号で、約50メートルにわたり道路が崩落し、巻き込まれた2台の車が10メートル下に転落するという事故が発生いたしました。運転されていたお二人の命に別状がなかったことは不幸中の幸いでありましたが、一日も早いご回復をお祈りするとともに、心からお見舞い申し上げる次第であります。そのほかにも、道路や河川、農業用施設など、多くの被害が発生しておりますことから、早期の復旧に向けて全力で取り組んでいるところでございます。例年よりも早い梅雨入りということで、雨の期間も長くなり、地盤がゆるむなど、災害が発生しやすい状況となります。市民の皆様におかれましては、日頃から災害の発生に備えていただくとともに、避難情報や気象庁の防災気象情報など、最新の情報にご注意いただきながら、早めの避難を心掛けていただきますようお願いいたします。

 本市といたしましても、被災箇所の早期復旧はもちろんのこと、昨年発生しました豪雨災害を教訓として、夜間や早朝に大雨が予想される場合、明るいうちからの避難情報発令や避難所の開設などを実行しているところであります。そのほか、4月から新しい防災システムの運用を開始するとともに、令和2年7月豪雨災害に係る検証結果を踏まえ、大幅な見直しを行った「八代市地域防災計画」に基づきながら、市民の皆様の安全・安心な生活確保に向けて、万全の対策を講じてまいります。

 次に、新型コロナウイルス感染症への対応ならびに坂本町の復興に向けた取り組み状況と、最近の市政の動向について、ご報告申し上げます。

 まずもって、新型コロナウイルス感染症につきましては、4月13日、19日、21日に、本市職員の感染が確認され、仮設庁舎東棟の臨時閉庁を行うなど、市民の皆様に、大変ご心配とご不便をお掛けいたしましたことについて、改めてお詫び申し上げます。新型コロナに関しましては、3月末からの第4波を受け、4月に首都圏や関西などにおいて「まん延防止等重点措置」や3度目の「緊急事態宣言」が発令され、その後も対象区域の拡大や期間の延長がなされております。熊本県におきましても、4月中旬からの感染急拡大に伴い、4月24日にリスクレベルを「レベル5厳戒警報」に引き上げ、5月7日には県独自の「熊本蔓延防止宣言」を発令されました。しかしながら、その後も拡大が止まらず、1日あたりの新規感染者数が100名を超え、過去最多を更新するなど危機的な状況となりましたことから、熊本市を重点措置区域とし、5月16日から6月13日までを実施期間とする「まん延防止等重点措置」の適用が決定されました。同時に、「熊本蔓延防止宣言」の対象区域を県内全域に拡大し、不要不急の外出自粛や飲食店等の営業時間短縮を要請されるなど、感染防止対策の強化が図られたところであります。
 本市におきましても、リスクレベルが「5」に引き上げられて以降は、市主催のイベントを中止とし、市有施設も原則休館とするなど、県と連携した形での感染防止対策の徹底を図るとともに、迅速かつ着実なワクチン接種を進めているところでございます。市職員に対しましても、県内も含めた出張の原則禁止や不要不急の外出及び移動の自粛など、感染防止対策の強化に向けた具体的な取組みの徹底を改めて指示するとともに、職員間の感染リスクを引き下げるためのデスクパーテーションを設置したところであります。

 また、学校施設における新型コロナ対策といたしまして、市内の市立小学校、中学校、支援学校及び幼稚園全ての普通教室481か所における「CO2濃度測定器」の設置を、5月末までに完了いたしました。設置された測定器は、教室内の二酸化炭素濃度が、文部科学省の定める基準であります「1500ppm」を超えると、換気を促すブザーが鳴る仕組みとなっております。この測定器の設置によりまして、感染防止対策の更なる強化を図ってまいりたいと考えております。

 市民の皆様におかれましては、6月13日までの「まん延防止等重点措置」適用期間における基本的な感染防止対策の更なる徹底をはじめ、日中を含めた不要不急の外出や県外への移動の自粛に努めていただきますよう、お願い申し上げます。
 また、事業者の皆様におかれましては、テレワークの推進などによる出勤者数の削減や職場の感染防止の取組みへのご協力を、引き続きお願いいたします。なお、対面での接客を伴う店舗やタクシー事業者等の皆様を対象とした「八代市新型コロナウイルス感染症予防対策支援補助金・継続分」の申請を、7月31日まで受け付けておりますので、是非、ご活用ください。
 長期間にわたる感染防止対策へのお願いにより、大変ご不便をおかけしておりますが、市民の皆様のご協力により、県内及び市内における新規感染者数は、減少傾向にあります。皆様方のこれまでの感染防止対策へのご理解とご協力に、心より感謝を申し上げますとともに、一日も早い収束に向けて、引き続きご協力賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

 新型コロナ収束の「切り札」でありますワクチン接種につきましては、約44,800人の高齢者の皆様に接種券等を郵送し、5月13日から個別接種と集団接種の予約受付を行っているところでございます。集団接種の予約受付を行う「ワクチン接種コールセンター」におきましては、初日からの4日間、電話回線とスタッフを増やして対応し、市民の皆様のご協力により、大きな混乱もなく作業が進んでおりまして、6月4日現在での予約受付件数は、4,050件となっております。集団接種につきましては、市郡医師会のご協力をいただきながら、6月1日の鏡コミュニティセンターを皮切りに、八代トヨオカ地建アリーナ、桜十字ホールやつしろ、坂本地域福祉センター、振興センターいずみの5か所で実施し、会場によって接種日が異なりますが、6月に延べ23回、7月に延べ28回を予定しております。

 また、個別接種につきましては、5月24日から、市内80の医療機関において接種を開始しておりまして、5月31日現在の予約受付件数は、35,555件となっております。なお、個別接種を予約されている方で基礎疾患等がなく、早めの接種を希望される方は、集団接種にまだ若干の余裕がありますので、コールセンターまでご連絡ください。今後は、16歳以上65歳未満のいわゆる「一般接種」対象者の皆様へ接種券を6月下旬に送付することとしており、集団接種につきましては、コールセンターでの予約受付に加え、インターネットでの受付も予定しております。まずは、基礎疾患をお持ちの方などから優先的に予約受付を開始いたしますので、ご協力いただきますようお願いいたします。

 続きまして、坂本町の復興に向けた取り組み状況について、ご報告いたします。

 新聞報道等でご承知のとおり、令和2年7月豪雨災害により被災した橋梁のうち、国の権限代行により災害復旧を進められていた坂本橋と鎌瀬橋の仮橋につきましては、5月28日に通行が開始されました。なお、地元の皆様と工事用車両のみ通行可能となっておりまして、国道219号の崩落の影響により、崩落現場付近から市中心部方面に向かって約3キロは全面通行止めとなっておりますので、ご注意ください。

 次に、広域交流センター「さかもと館」プレオープン式典と、「さかもと復興商店街」鍵渡し式についてであります。令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた広域交流センター「さかもと館」が仮復旧工事を終え、6月3日に、関係者によるテープカットを行い、プレオープンいたしました。また、被災された事業者の皆さんが再出発できるように建設を進めておりました「さかもと復興商店街」が完成いたしましたことから、同じく3日に、鍵渡し式を行いました。9つの事業者の入居が決定しておりまして、準備が整った店舗から順次オープンされます。
 なお、7月3日午前10時から、「さかもと館」と「さかもと復興商店街」の同日オープニングセレモニーを予定しております。オープン後は、地元の皆様をはじめ、多くの皆様にご利用いただき、復興の後押しとなるよう大いに期待しているところであります。

 次に、坂本町における復興まちづくりの進捗状況についてでありますが、安心して坂本町に暮らし続けていただくため、今年度は、地区ごとの復興まちづくり計画を策定することとしております。策定に向けた懇談会を、6月6日に開催しており、住民の皆様と一緒に検討を重ねながら、地区ごとの計画づくりを進めてまいります。特に、これまでの懇談会等でもご要望がございました災害公営住宅につきましては、被災された方々のご意向も踏まえ、第1期として、藤本地区、中津道地区、坂本駅周辺に35戸程度の整備を進めることといたします。具体的な内容は、被災された皆様のご意見・ご要望をしっかりと伺いながら、スピード感を持って、住まいの再建に向けた取組みを進めてまいります。

 なお、坂本町の復興につきましては、「災害公営住宅の整備を含む地区ごとの復興まちづくり計画」と「被災した坂本支所の再建及び周辺のインフラ整備」の2つに、大きく力を入れていく必要があります。
 つきましては、発災後1年の節目となる7月1日付けで、復興推進課に「まちづくり推進係」を新設いたしまして、復興推進係とまちづくり推進係の2係に再編し、体制を強化することで、坂本町の創造的復興を加速させてまいりたいと考えております。
 続きまして、最近の市政の動向について、ご報告申し上げます。

 まずは、「八代市と台湾のホストタウンフレーム切手」についてであります。本市は、東京2020オリンピック・パラリンピック開催にあたって、台湾のホストタウンとして、様々な取り組みを行っております。その一つといたしまして、「日本郵便 株式会社」様と連携し、「八代市と台湾のホストタウンフレーム切手」を作成いたしました。この切手は、本市と台湾の観光地などの写真を使用し、1つのシートに、デザインの異なる5枚の84円切手がついております。今回の切手発行を記念し、6月1日に贈呈式を実施いたしました。6月4日から1シート920円で、市内の郵便局、郵便局のネットショップ及び東京中央郵便局で販売されております。このような取り組みの一つひとつによって、本市と台湾の絆がさらに深まることを期待しております。

 また、オリンピックに関連しまして、バドミントン競技の男子ダブルスでは、本市出身の 園田啓悟選手と八代東高校時代からのペアでもある嘉村健士選手の「ソノカム」ペアと、女子ダブルスでは、同じく本市出身の福島由紀選手と和水町出身の廣田彩花選手の「フクヒロ」ペアが、東京オリンピックへの出場を確実視されております。両ペアのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 次に、東陽・泉地域における光ブロードバンドサービスの提供開始についてであります。6月18日から、東陽町・泉町におきまして、光ブロードバンドサービスが提供開始となります。サービスの開始にあたり、記念式典と住民説明会の開催を予定しておりましたが、コロナ禍の状況を考慮して、開催を見送ることといたしました。地域住民の皆様に対しましては、広報やつしろ6月号への折込みチラシでお知らせするとともに、ケーブルテレビを使って、お知らせをする予定としております。なお、サービスが提供されていない坂本町につきましては、令和4年度内の整備完了を目標とし、できるだけ早期にサービスが開始できるよう準備を進めているところでございます。

 次に、「令和2年7月豪雨災害 八代市追悼式」についてであります。本市におきましては、令和2年7月豪雨災害の発生から1年を迎えるにあたり、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族や関係者の皆様に、改めて哀悼の意を表するため、追悼式典を開催することとしております。また、坂本町の住民の皆様だけでなく、全ての市民の皆様が豪雨災害を記憶にとどめ、後世に伝えていく契機とするため、追悼式典の終了後に一般参列者を対象とした一般献花を行います。追悼式典は、7月4日午前10時から、八代市立坂本中学校体育館で開催し、一般献花は、追悼式典が終了する午前11時頃から午後3時までの予定で実施いたします。コロナ禍の状況を考慮して、追悼式典は規模を最小限に縮小して行ないますが、一般献花はどなたでもお越しいただけますので、よろしくお願い申し上げます。

 最後に、本年4月、愛称が「お祭りでんでん館」に決定いたしました「八代市民俗伝統芸能伝承館」の落成式典等についてであります。「八代市民俗伝統芸能伝承館」につきましては、八代妙見祭をはじめ、市内各地の無形民俗文化財の保存継承と交流促進を目指した情報発信拠点として、令和元年12月から整備を進めてまいりました。5月末に建物の工事が完了し、オープンに向けた準備を進めているところでありますが、7月末に落成の運びとなりましたので、ご報告させていただきます。落成式典等につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、来場者の集中による「密」を回避するため、7月30日に落成式典及び関係機関・団体等の招待者内覧会を実施し、翌31日に一般オープンいたします。
 今後は、本伝承館を八代の新たな魅力発信拠点と位置づけ、周辺施設をめぐる回遊ルート、妙見祭との連携、市内無形民俗文化財などの情報を発信することで、本市の文化と経済の発展につなげてまいりたいと考えております。

 続きまして、イベントの中止について、ご報告いたします。新聞報道等でご存知かと思いますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、本年度も「八代くま川祭り」の開催を中止とさせていただくことに決定いたしました。昨年同様、代替イベントの実施を「八代くま川祭り実行委員会」で検討しているところであります。
 ただいまご報告しました「八代くま川祭り」を含め、「九州国際スリーデーマーチ」や「ふる郷愛鏡祭」、「平家いずみお茶まつり」など、多くのイベントにつきましても、新型コロナの影響で、今年度もやむなく中止とさせていただきました。
 多くの皆様が楽しみにしておられたと思いますが、市民の皆様の健康と安全を守るための苦渋の決断でありますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。今後予定しているイベント等につきましても、国の基本的対処方針や県の方針等を踏まえ、開催に伴う感染リスクなどを見極めながら、慎重に判断してまいります。

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