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2020.11.30市長メッセージ

最終更新日:

 本年3月に完成した「くまモンポート八代」につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、開園延期となっておりましたが、10月31日から公園施設としての利用を開始し、まずは八代市民を対象に土日・祝日限定の事前予約制でプレオープンされました。11月23日までの10日間で、延べ5,561人が来場され、高さ6メートルの「ビッグくまモン」をはじめとする個性豊かな84体のくまモンと記念撮影をされるなど、多くの家族連れ等で賑わいました。11月28日から年内の土日・祝日は、第2弾として熊本県民限定で開園されておりますので、皆様是非ご来園いただきますようお願いいたします。

 新型コロナウイルス感染症ならびに令和2年7月豪雨に関する本市の対応状況等と、最近の市政の動向について、ご報告申し上げます。

 まず、新型コロナウイルス感染症につきましては、北海道をはじめ、首都圏や関西圏などにおいて、再び感染が急速に拡大している状況にあり、「第3波」の到来が指摘されております。
 本市におきましては、9月定例会の開会日以降、16名の感染が確認され、これまでの感染者数は32名となっております。11月19日には、鏡支所に勤務する市職員の感染が確認されましたことから、翌20日は 鏡支所及び鏡保健センターを臨時閉庁し、消毒作業を行いました。必要な対応とはいえ、緊急のことで市民の皆様ならびに来庁者の皆様に対し、ご不便をおかけしましたことを改めてお詫び申し上げます。
 本市といたしましては、市職員の感染予防について再度周知・徹底を図ることはもちろんのこと、感染症予防対策支援補助金の拡充に加えて、感染予防対策アドバイザーの育成・派遣など、周知・啓発活動を推進し、感染拡大防止と経済活動の両立に向けた取り組みを強化してまいります。

 新型コロナウイルス感染症につきましては、現在、いつ誰がどこで感染してもおかしくない状況にあり、誰もが罹りたくて罹る訳ではありません。市民の皆様におかれましても、引き続き、人権に配慮した冷静な行動をお願いしますとともに、日常的な予防である咳エチケットやこまめな手洗い・消毒といった「新しい生活様式」の実践など、感染拡大防止に対するご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 次に、令和2年7月豪雨災害についてです。

 国道219号等の幹線道路につきましては、国の権限代行事業により、鎌瀬橋や坂本橋の仮橋建設に着手されるなど、着実な復旧が目に見えて進んできております。不通となっている市ノ俣、横様及び瀬戸石集落への市道等につきましても、啓開工事が進んでおりまして、地域住民の皆様がご自宅に帰れる時期を一日も早くお示しできるよう、引き続き努力してまいります。

 7月7日に開設し、緊急的な支援として、家屋内の土砂撤去や清掃、家財の運び出し、後片付けなどを行ってきた災害ボランティアセンターにつきましては、被災者への支援を次のステップに移行するため、9月23日に「八代市復興ボランティアセンター」へ名称を変更し、拠点も坂本地域福祉センターへ移しました。被災された皆様の身近な相談窓口として、そして各種支援団体との情報共有・連絡調整の場として、引き続き活動を行っているところであります。

 住まいに関する支援としましては、市営住宅及び「みなし仮設住宅」に加え、県が施工する建設型仮設住宅として、9月11日に「八代市市民球場仮設団地」26戸、10月16日に「八代市古閑中町仮設団地」14戸の整備がそれぞれ完了しましたことから、鍵引渡式を行い、応募のあった被災世帯が入居しておられます。

 道路の応急復旧やライフラインの復旧、及び被災された住宅の片付けや修繕が進んだこと、更には仮設住宅などへの入居が完了したことに伴いまして、発災以降開設しておりました全ての避難所を10月25日に閉鎖したところでございます。この間、避難されていた被災者の皆様の避難所運営に対するご理解とご協力に感謝いたしますとともに、運営をサポートしていただいた関係者の皆様に対しまして、心より御礼申し上げます。

 また、7月4日から設置しておりました八代市災害対策本部につきましては、災害への応急対応に一定の目処がついたことから、10月30日に解散し、併せまして災害対応業務を優先させるために7月6日から発動しておりました「BCP(業務継続計画)」を解除いたしました。それ以降は、八代市復興推進本部におきまして、被災された皆様の支援や復興計画の策定など、復興に向けた取り組みを効果的かつ迅速に推進しているところでございます。

 被災者の皆様の生活再建に向けた支援といたしましては、市社会福祉協議会内に設置した「地域支え合いセンター」が10月19日より活動を開始するとともに、被災者生活再建支援金や災害義援金、災害見舞金の支給、市税や介護保険料の減免なども実施いたしております。
 なりわいの再建につきましては、「なりわい再建補助金」の相談窓口を八代市商工会坂本支所及び八代商工会議所に設置し、申請に関する助言や受付等を実施しております。また、早期の事業活動再開を希望する中小企業等が入居する店舗・事業所などの「集合型仮設施設」につきましては、来年5月下旬頃の整備完了を目指しております。

 また、現在、日奈久小・中学校で学習活動を行っている八竜小学校及び坂本中学校につきましては、課題となっておりました水の確保や、安全・安心で安定した通学手段の確保に一定の目処がつきましたことから、12月14日より坂本地域における本来の校舎を使用した教育活動を再開いたします。

 次に、坂本町復興計画の策定状況について、ご報告いたします。
 坂本町の創造的復興に向けたまちづくりの方向性を示す復興計画につきましては、将来に向けたご不安を少しでも早く解消するため、本年中に復興計画案の取りまとめを行うことといたしております。9月14日開催の第1回策定委員会と専門部会を皮切りとしまして、専門部会においては、「くらし・コミュニティ再生部会」、「産業・経済再生部会」、「社会基盤・防災再生部会」の3部会で、専門的な事項の調査研究と復興計画素案の作成を行っていただいており、12月中旬に策定委員会委員長より復興計画案をご提言いただく予定であります。

 また、復興計画策定にあたりましては、被災者の皆様に寄り添い、皆様の声をきめ細かに拝聴するため、地域懇談会や旧小学校8校区の地区別懇談会、建設型仮設住宅での懇談会を開催いたしております。これらの懇談会でいただいたご意見やご提言は、復興計画策定の基礎資料とさせていただきます。
 なお、第1回地域懇談会におきまして、復興計画の基本理念であります「みんなで取り戻す生き生き笑顔のさかもと」と3つのサブタイトルをご提案いただきました。この基本理念のもと、基本目標や基本方針及びそれらを実現するための具体的な施策等について、活発に議論いただいているところであります。
 さらには、11月24日に、県が「令和2年7月豪雨からの復旧・復興プラン」を示されましたことから、今後は、当該プランと本市の復興計画との相互の整合性を図るため、並行して調整・協議を進めてまいります。

 次に、最近の市政の動向について、ご報告申し上げます。

 令和2年7月豪雨災害からの早期の復旧・復興やその他の重点的に対応すべき課題等の解決を図るため、中村議長とともに11月25日から27日の3日間にかけて要望活動を行ってまいりました。今回の要望では、金子代議士のサポートをいただきながら、地元選出の国会議員の先生方をはじめ、総務省、国土交通省、農林水産省、厚生労働省、環境省などの事務次官ならびに関係局長など、3日間で計131箇所を訪問し、20項目の要望書を提出してまいりました。
 豪雨災害に関しましては、総務省では「坂本地域の”復興まちづくり”の支援」、国土交通省では「坂本パーキングエリア等へのスマートインターチェンジ設置」、厚生労働省では「医療・社会福祉施設等の復旧に向けた支援」などについて、坂本町の創造的な復興を図るため、国に対して強く要望してまいりました。特に、スマートインターチェンジ設置につきましては、道路局長より「前向きに検討したい」とのお言葉をいただき、大変力強く感じたところであります。
 また、この要望に先がけまして、11月9日から12日までの4日間、国土交通省、経済産業省、内閣府を訪問し、赤羽国土交通大臣、梶山経済産業大臣、小此木内閣府特命担当大臣に、被災地域の住民の皆様が将来に向かって、安心して暮らせるような創造的復興のまちづくりへの支援を要望し、大臣からも引き続き復興を支援する旨のお言葉をいただいたところであります。

 次に、11月19日、本市の未来の農業者育成・確保を目的として、熊本県立八代農業高校との間で、連携協力に関する包括協定を締結しました。今回の包括協定を契機(けいき)に、産・学・官が相互に連携し、取り組みが強化されることは、日本有数の農業都市である本市農業振興の更なる推進につながるものと確信いたしております。この協定に基づく取り組みの第1号としまして、21日に、経験の浅い若年農業者や就農を希望する高校生などを対象とした「八代農業塾」を開講いたしました。塾生の皆さんが、本市農業の新たな担い手としてだけではなく、農業の将来をけん引する人材として活躍されることを、大いに期待しております。

 同じく農業関係では、11月28日に、カセット式い草移植機・苗処理機の現地お披露目会が、県議会議員の先生方をはじめとする関係者出席のもと開催されました。今年3月、国・県をはじめ関係各位のご尽力のおかけで、約20年ぶりに「株式会社クボタ」様に生産を再開していただいた移植機等の本年度生産分22台の導入が完了しましたことから、生産者の皆さんが参加しての式典と実演が行われたものであります。
同様に生産再開が決定され、昨年度までに導入が完了した「い草ハーベスタ」とあわせまして、さらなる作業の省力化が図られることになり、八代産い草の生産性が向上するものと考えております。日本文化の象徴でもある畳を守り続けていくためにも、日本一の畳表の生産地として、引き続き生産者の支援に取り組んでまいります。

 最後に、「第33回やつしろ全国花火競技大会」中止と「悪疫退散及び災害復興祈願 八代サプライズ花火」についてであります。全国花火競技大会につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、時期未定の延期としておりましたが、加えて例年会場となる球磨川河川敷が7月の豪雨災害により甚大な被害を受け、使用困難になった状況などを考慮しまして、やむなく中止とすることにいたしました。
 しかしながら、当実行委員会としましては、新型コロナウイルス感染症の終息や令和2年7月豪雨災害からの坂本町の復興を願い、被災された皆様のために何かできないかと考え、「悪疫退散及び災害復興祈願 八代サプライズ花火」として実施することといたしました。なお、「3密」を回避するために、打ち上げ場所については公表いたしませんので、ご理解いただきたいと思います。

 以上、新型コロナウイルス感染症ならびに令和2年7月豪雨に関する本市の対応状況等と、最近の市政の動向について、述べさせていただきました。

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