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2020.6.1市長メッセージ

最終更新日:

 平年は、6月 5日頃が梅雨入りとのことですが、九州南部に続き、四国地方も梅雨入りするなど、今年は、少し早まるようです。昨年 8月の九州北部豪雨では、佐賀、福岡、長崎など、各地で観測史上最大の総雨量を記録する大雨となったのをはじめ、千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風 15号や、関東地方から東北地方にかけて猛威をふるった台風 19号など、近年は「数十年に一度」と言われる災害が、頻発している状況です。これから出水期を迎えますが、新型コロナウイルス感染症対策に十分配慮した避難所運営を行うなど、災害対策に万全を期してまいりたいと考えています。

 

 新型コロナウイルス感染症に関する国、県そして本市の対応状況と、最近の市政の動向について、ご報告いたします。

 5月14日に、熊本県を含む 39県について、緊急事態宣言を解除する旨の決定がなされました。翌週 21日には、関西圏の2府 1県で、さらに 25日には、残る 1都 1道 3県で解除がなされたことで、全ての都道府県において宣言の解除となったところです。熊本県におきましては、5月12日に不要不急の外出自粛要請について解除されるとともに、同月 20日には、県が示すチェックリストを使用するなどの感染防止対策の徹底を条件に、段階的に解除を行っていた休業要請を全て終了することとされました。
 現在、本市において感染者は確認されていませんが、これは、日々不自由な生活に耐えながら、感染防止に努めていただいた市民の皆様、営業自粛という苦渋の選択を行っていただいた事業者の皆様、そして、感染リスクにさらされながらも、市民の皆様の命と健康を守り、市民生活維持のためにご尽力いただいている医療、福祉関係者をはじめ、生活インフラに関連する業務に従事されておられる皆様など、まさに「オールやつしろ」で取り組んできた成果であると考えています。
感染防止の取り組みに対し、ご理解とご協力をいただいている市民の皆様には、感謝の言葉以外にありません。本当にありがとうございます。

しかしながら、ここで対策を一気に緩めてしまいますと、これまでの皆様の努力が水の泡になりかねません。したがいまして、5月 25日に緊急事態宣言が全面解除された後も、本市における感染者発生を防止するとともに、韓国や中国、国内では北九州市での発生が懸念されている「第2波」を防ぐため、首都圏や北海道など宣言が解除されて間もない地域への移動や、「3つの密」に該当する場所への移動を控えていただくなどのお願いをしているところです。市民の皆様には、もうしばらく、不自由とご負担をおかけすることになりますが、引き続き、感染防止対策に「オールやつしろ」で取り組んでまいりますことに、ご理解とご協力いただきますようお願いいたします。

 

 感染防止に向けた本市の対応としましては、サービスの提供を受ける人が、密集、または、長時間滞在する店舗等の事業主に対して、感染防止対策の実施に要した経費の一部を補助する「八代市新型コロナウイルス感染症予防対策支援補助金」制度を創設します。本年 1月以降に、店舗等への備品の購入など予防対策に要した経費が対象となっており、対象経費の 8割、上限 5万円の補助を行うものです。
6月 1日から9月30日までが申請期間となっていますので、対象となられる店舗等の事業主におかれましては、是非ご利用いただきますようお願いいたします。また、あわせまして、万一、市内事業所で感染患者が発生、または患者の訪問があった事業所において、保健所の指導に基づき実施した消毒、清掃等の費用に対し、10万円を上限として補助する制度も創設します。当然ながら、感染者発生を防止することが第一でありますが、感染者が発生した場合に、消毒等の適切な二次感染予防策を実施していただくことも大変重要でありますことから、事業者の皆様の消毒等に要する費用負担を軽減し、迅速に対応していただけるよう、補助を行うものです。
ただいまご説明しました2つの補助事業は、県内初となる制度であり、休業要請の解除に伴い、早急に対処する必要がありますので、既決予算での対応としています。

 

 また、全国的に医療物資が不足している中、多くの企業や個人の皆様に、マスクや消毒用品などをご寄付いただいておりますことに、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。ご寄付いただいたマスク等につきましては、寄付者のご意向に沿い、医療機関や介護福祉施設、休校期間中の受け入れにご対応いただいた放課後児童クラブなど、安全・安心な市民生活の確保のため、必要性の高い方々から配布を行っているところです。

マスク マスク2 マスク3
マスク4 マスク5


 3月上旬から休館等の対応をとっておりました市有施設につきましては、県が作成したチェックリストに基づく、感染防止対策等が整った施設から、順次再開しています。なお、 6月 1日から各校区コミュニティセンターや屋内体育施設など、ほぼ全ての市有施設が開館しており、残る観光施設1か所につきましても、6月 6日に再開予定です。

 

 次に、八代市立の幼稚園及び学校につきましては、5月中に分散登校や午前中授業、慣らし保育等を実施し、 6月 1日から本格再開としているところです。児童・生徒の皆さんの感染防止を最優先に考えた結果の判断ではありましたが、長期間にわたる休校で、保護者の皆様には、大変なご負担をおかけしました。休校期間中、お子さまの居場所の確保に、ご協力いただきました保護者の皆様、子どもたちを受け入れていただいた放課後児童クラブ等の皆様、ならびに事業主・雇用主の皆様に、深く感謝申し上げます。学校再開後も、登校前の検温やマスクの着用、こまめな換気や手洗いなど、感染防止対策に万全を期すとともに、子どもたちの心のケアにも適切に努めます。
 また、4月 17日から 5月 20日までの間、登園自粛をお願いしていました保育園や認定こども園等につきましても、ご協力いただいた保護者の皆様に、厚く御礼申し上げます。

 

 次に、特別定額給付金事業の進捗状況について、ご報告します。 5月12日には、申請書類の発送が完了し、 5月 29日時点の申請件数は、約53,000件となっています。

給付につきましては、5月15日からスタートしました。これは、県下14市の中で3番目ということです。なお、5月 29日までの給付件数が12,941件、給付金額が 22億 2,290万円となっています。引き続き、一日も早く申請者全員に給付が完了するよう、全力を挙げて取り組んでまいります。

 

 次に、市内事業者の皆様を全力で支援し、地域経済を守るための市独自の支援策である「八代市中小企業等事業継続対策特別支援事業」ですが、 5月 29日時点の申請件数は、969件となっています。
給付につきましては、5月 8日から振り込みを開始し、29日時点の給付金額は、1億 1,850万円となっています。当初は、6月 1日までを申請期限としていましたが、6月 8日まで延長していますので、支給要件に該当され、まだ申請されていない事業者の方が周りにおられましたら、ご案内いただきますようお願いします。

 また、感染拡大の影響を受け、厳しい経営を余儀なくされている飲食店や食事が提供できる宿泊施設を、クラウドファンディングにより応援する「やつしろ飲食店応援プロジェクト」が、5月 20日から八代商工会議所において開始されました。
プレミアム付きの食事券を購入していただく「店舗指定型」と支援金を寄付する「地域応援型」の2種類があり、支援金の募集期間は6月 30日までとなっています。本市といたしましても、事業費の補助や周知の協力など、精一杯支援していきたいと考えています。

クラウドファンディング

   最近の市政の動向について、ご報告いたします。

 本市と「コカ・コーラ ボトラーズ ジャパン 株式会社 様」が、東京2020(ニーゼロニーゼロ)オリンピック聖火リレー、及び東京2020(ニーゼロニーゼロ)オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした、本市のホストタウンプログラム等に協働して取り組むことで、スポーツを活かした地域活性化に結び付けることを目的として、「ホストタウンプログラム等の推進に関する協定」を締結します。協定の調印式は、 6月 1日、午後 2時 30分より、鏡文化センターにおいて行いました。
また、協定の締結と合わせまして、昨年 10月に、東京2020(ニーゼロニーゼロ)オリンピック聖火リレーのレガシーとして設置した「聖火リレーメモリアル自販機」につきまして、同社より、売り上げの一部を、市のスポーツ振興に活用してほしい旨の申し出がありましたことから、その覚書についても締結します。
この協定の締結によりまして、オリンピック終了後も、引き続き、本市のスポーツ振興や発展のため、両者が連携して取組みを進めます。

コカ・コーラ調印式 コカ・コーラ調印式2 コカ・コーラ調印式3


 次に、令和2年度「関係人口創出・拡大事業」モデル事業の採択決定についてです。
 総務省では、移住した「定住人口」や観光に来た「交流人口」ではなく、地域と多様に関わり、様々な形で地域を支える人々である「関係人口」の創出を図るため、平成 30年度から『「関係人口」創出・拡大事業』を実施しています。当該事業の令和 2年度モデル事業として、本市も応募していましたところ、先月 22日に採択団体として決定する旨の通知がありました。
事業内容としましては、中心市街地のコ・ワーキングスペースを交流拠点として、若者や企業のチャレンジを応援できる環境を整えていくことで、関係人口の創出や拡大を図るものです。

本事業の採択を契機として、「関係人口」の増加に鋭意取り組み、地域の活性化につなげます。

 

 次に、イベントの中止について、ご報告します。
 新聞報道等でご存知かと思いますが、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、八代の夏の風物詩として、市民の皆様に親しまれています「八代くま川祭り」の総踊りや、関連イベントの開催を中止とさせていただくことに決定しました。楽しみにされておられた皆様には、大変残念なお知らせでございますが、ご理解いただきたいと思います。
なお、中止の代替案としまして、ご家庭から個人で参加できるオンラインの「くま川祭り」を企画中です。こちらにつきましては、SNS(エスエヌエス)等を活用して、市民の皆様がつながることができるような内容にしたいと考えています。今後、実行委員会で検討のうえ、決まり次第、市ホームページ等を通じてお知らせする予定としています。

ただいまご報告しました「八代くま川祭り」を含め、「九州国際スリーデーマーチ」や「ふる郷(さと)愛鏡祭」、「平家いずみお茶まつり」など、例年開催しておりました各種イベントにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で、やむなく中止とさせていただきました。
市民の皆様の健康と安全を守るため、致し方ないこととは思いますが、市政を預かる者として、また、実行委員長として、長い時間をかけて準備を進めてきたイベントの中止は、苦渋の決断であり、まさに断腸の思いです。
中止しました、これらのイベントに係る経費につきましては、新型コロナウイルス感染症収束後における、地域経済のV字回復に向けた関連経費に活用する予定としています。
今後予定しているイベント等につきましては、国の基本的対処方針や県の方針等を踏まえ、国内の感染状況や開催に伴う感染リスクなどを見極めながら、慎重に判断してまいります。
なお、「やつしろ全国花火競技大会」につきましては、7月初旬に対応を判断・公表する予定としています。

 

 最後に、緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスとの戦いは、長丁場になることが予想されます。本市としましても、感染防止対策と市民生活・地域経済回復の両立に向け、職員と一丸となって、全力で取り組んでまいりますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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