令和2年5月記者会見（6月分）
と き 令和2年5月21日（木曜日）14時00分
ところ 鏡支所3階 大会議室
■新型コロナウイルスに係る対応の状況
新型コロナウイルス感染症に係る対応の状況についてですが、政府が5月14日（木曜日）に、熊本県をはじめとする39の県で緊急事態宣言を解除しました。これまで、八代地域での、感染者は確認されていないということで、これは、市民の皆様が、感染予防のための様々な取り組みを実直に行っていただいた成果であると考えております。引き続き、感染防止の取組みに努めていただきますようお願いいたします。
また、医療従事者、福祉従事者など多くの皆様には、感染リスクを抱えながら、市民の皆様の命と健康を守り、市民生活の維持のためにご尽力をいただいておりますことに対しましても、心より感謝申し上げます。加えて、全国的に医療物資が不足している中、多くの企業や個人の皆様に、マスクや消毒用品などをご寄付いただいておりますことにも、重ねて感謝申し上げます。
市有施設の開館状況につきましては、県が作成した「感染防止対策チェックリスト」に基づく対応を図っていただくことを利用条件等にしまして、図書館や博物館など、一部の施設を再開しております。利用者の皆様には、引き続きご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
八代市立学校の再開につきましては、5月中は、分散登校や時差登校、午前中授業を実施し、6月1日から通常通りの再開としているところです。休業期間中は、保護者の皆様には、大変なご負担をおかけし、お詫び申し上げますとともに、ご協力いただきましたことに感謝申し上げます。また、長期間の休業期間中にわたって、子どもたちを受け入れていただいた放課後児童クラブ等の皆様にも、ご協力をいただきまして、深く感謝申し上げます。
今後も、これまで経験したことがない長期休業による、子どもたちへの様々な影響や再開後の精神的なケアに努めてまいります。
次に、本市経済の回復に向けた市独自の支援策である「八代市中小企業等事業継続対策特別支援事業」でございますが、宿泊業、飲食サービス業等の皆様に対し、事業の継続、安定を図るため、法人20万円、個人事業主10万円の支援金を5月8日から随時給付を行っております。5月20日正午時点の相談件数は、市に相談があった分のみですが808件、申請件数は790件となっております。
申請期限を6月1日必着としておりましたが、1週間延ばし、6月8日（月曜日）（消印有効）までに延長します。支給要件に該当され、まだ、申請されていない中小企業者や個人事業主の方は期限までに、郵送にて申請書の提出をお願いいたします。
特別定額給付金事業についてですが、5月9日には、ほぼ全ての申請書を発送し、5月15日から給付を開始しました。昨日、5月20日正午時点では、オンラインによる申請が約900件、郵送など書面による申請が約4万7千800件、合わせて約4万8千700件で、申請書類を送付した件数のうち約86％の申請をいただいています。
これらにつきましては、一日も早く給付できるよう、平日の夜間はもちろん、土日も全力を挙げて、申請書の審査などを行っているところです。申請期限は8月7日（金曜日）となっておりますが、早期の給付につなげるため、早めの申請をお願いいたします。
経済界においても、支援の取組みが始まっております。八代商工会議所や経済団体が中心となり、感染症拡大の影響を受けて厳しい経営を余儀なくされている飲食店、食事が提供できる宿泊施設をクラウドファンディングにより応援する「やつしろ飲食店応援プロジェクト」を5月20日（水曜日）から開始されました。応援の方法として、プレミアム付きの食事券を購入していただく「店舗指定型」と支援金を寄付する「地域応援型」の2種類があり、支援金の募集期間は、6月30日（火曜日）までとなっております。市といたしましても、このプロジェクトを支援するため、事業費の補助や周知等の協力を行い、八代の飲食店の皆様を応援してまいります。
これまでの市民の皆さんのご協力によりまして、新型コロナウイルス感染症は、終息への道を進んでおりますが、今後も本市における感染者発生を防止し、いわゆる「第2波」を防ぐために、特に、不要不急の帰省や旅行など、都道府県をまたぐ移動については控えていただく、3つの密に該当する場所は避けていただきますようお願いいたします。
また、緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスとの戦いは、長丁場になることが予想されます。市民の皆様におかれましては、先ほど申し上げました、移動に関する感染防止対策以外にも、これまでも取り組んでいただいております外出時のマスク着用やこまめな手洗い、人との間隔をとる、毎朝検温するなどといった、国の専門家会議が提言する「新しい生活様式」を、日常生活において心がけていただきますようお願いします。
本市としましても、感染防止対策と市民生活・地域経済回復の両立に向けて、職員と一丸となって、全力で取り組んでまいりますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
■市議会6月定例会
続いて、市議会6月定例会についてですが 会期は、6月1日（月曜日）から6月17日（水曜日）までの17日間です。開会日の提出予定議案は12件で、内訳は、予算議案2件、事件議案2件、条例議案8件です。また、追加提出予定議案として、人事議案9件を予定しております。
今回の一般会計補正予算の総額は、13億7千100万円であります。新型コロナウイルス感染症対策に係る事業経費のほか、通常の補正対応分としまして、国や県からの補助内示を受け実施いたします補助事業などを計上いたしております。いずれも今後迅速に実施するために必要となる経費でございます。
まず、新型コロナウイルス感染症に関連しまして、総額2億2千万円を計上しております。
1点目として、国による緊急経済対策における子育て世帯への「臨時特別給付金」の支給を行うため、児童手当受給者に対し、一人1万円の臨時特別の給付金を支給する経費として、1億7千400万円を計上いたします。支給対象者数は、1万7千人を見込んでおります。
2点目として、新型コロナウイルス感染症の影響による施設使用料金や売上減少等が懸念される市有施設における指定管理者への収入補てんや、今後の事業継続への支援を行なう経費として、4千30万円を計上しております。
次に、通常の補正対応としまして、総額11億5千100万円を計上しており、このうち、国や県からの補助金を活用した事業が、11億4千600万円でございます。
主な内容は、「パソコン教育推進事業」におきまして、文部科学省の「GIGAスクール構想整備事業」を活用して、児童生徒に1人1台のタブレット端末配備に向けた環境整備への取り組みとして、今回、学校内のネットワーク整備に係る経費3億9千850万円を計上いたしております。
「いぐさ移植機等導入経費」としまして、本市の基幹産業の一つでもあります、「い草・畳表」の生産体制強化に向け、20年以上前に生産中止となっておりました「カセット式い草移植機・苗処理機」が、国やメーカー様のご尽力により再生産が決定しましたことから、今年度から2ヶ年計画で、生産農家に対する機械導入に係る経費について補助を行います。
また、新型コロナウイルス感染症に対応した地方創生臨時交付金を活用した支援策等に係る費用につきましては、会期中に追加で補正予算を提出する予定としております。
■市政の動向
（1）第53回八代くま川祭りの開催中止について
はじめに、八代の夏の風物詩として市民の皆様に親しまれております「八代くま川祭り」の総踊りや関連イベントについてですが、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、開催を中止とさせていただくことに決定いたしました。楽しみにされておられた皆様には、大変残念なお知らせでございますが、何卒ご理解いただきたいと思います。
なお、中止の代替案といたしまして、ご家庭から個人で参加できる「仮称オンラインくま川祭り」を企画中でございます。これは、SNS等を活用し
て、市民の皆様がつながることができるような内容にしたいと考えております。今後、実行委員会で検討のうえ、決まり次第、市ホームページ等を通じて
お知らせいたします。
（2）コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社との「ホストタウンプログラム等の推進に関する協定」調印式
来年に開催が延期となりました「東京2020オリンピック聖火リレー」及び「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」を 契機とした、本市のホストタウンプログラム等に、協働して取り組むことで、スポーツを活かした地域活性化に結び付けることを目的とする、「ホストタウンプログラム等の推進に関する協定」をコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 様と、締結いたします。
調印式は、6月1日（月曜日）、午後2時30分より、鏡文化センターにおきまして行います。協定と合わせまして、昨年10月に、八代トヨオカ地建アリーナ等の市有施設に設置した「聖火リレーメモリアル自販機」につきまして、売り上げの一部を市のスポーツ振興に活用してほしい旨の申し出がありましたことから、その覚書についても締結いたします。今回の協定等の締結を通じて、オリンピック終了後も、引き続き、本市のスポーツ振興や発展のため、両者が連携した取組みを進めてまいります。