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大門観音堂の鰐口(県指定)

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所在地・・・坂本町葉木3936
大門観音堂 鰐口(最古).JPG 
 鰐口は、神社の社殿やお堂などに掛けられる金属製の音響具で、鰐(サメの古名)の口のように広く開いた形をしています。
 鰐口はもともと寺社に奉納されるものですが、合戦の際に合図を送るために打ち鳴らされたり、あるいは中世の戦乱等の戦利品として奪われ、所在地を移動することも多かったようです。
 大門観音堂の鰐口は銅製で、最大幅30㎝、厚さ9.4cm、直径25.5cm、重さ4.9kgあります。鰐口の表には、「正平十八年癸卯七月一日 願主神大夫敬白 肥後国天草郡久玉天神御宝前鰐口一口」の銘が彫られています。
 鰐口の作者は不明ですが、銘文から正平18年(1363)に製作され、牛深(現天草市)の久玉神社へ奉納されたことがわかります。それが相良氏による天草での戦利品として持ち帰られ、相良氏が八代を支配するようになった後に観音堂に持ち込まれたものと考えられます。この鰐口は、熊本県内で銘文のある鰐口ではもっとも古いもので、厚みがあり、開口部が狭く、両端の突起が下向きであることなど、南北朝時代の基準作例として貴重であるだけでなく、戦国時代の相良氏の動向を物語る貴重な文化財です。
 
指定名称・・・・大門観音堂の鰐口(おおかどかんのんどうのわにぐち)
指定・・・・県指定重要文化財
種別・・・・有形文化財・工芸品
指定年月日・・・平成21年6月23日

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