印鑰(いんにゃく)神社春季大祭が4月7日に行われ、市指定無形民俗文化財である「鮒(ふな)取り神事」の会場となる鏡町の鏡ヶ池公園には、多くの見物客が集まりました。
この祭りは、5世紀の初め、印鑰神社の祭神である蘇我石川宿祢(そがのいしかわのすくね)が暴徒鎮圧のためにこの地を訪れたとき、悪天候で漁ができなかったため地元の若者たちが鏡ヶ池に飛び込んで鮒を手掴みして献上し、もてなしたという伝承にちなんだもので、800年以上の歴史を持つ伝統行事として毎年執り行われています。
肌寒い日ではありましたが、神幸行列の後、太鼓の合図とともに約50人の若者らが締め込み姿で池に飛び込み、鮒や鯉(こい)、鯰(なまず)を手掴みにしたり、泥を見物客に投げ上げたりしました。この泥を浴びると無病息災・厄除け厄払いのご利益があると伝えられ、泥が投げ上げられるたびに観客から大歓声が上がりました。
▲捕まえた魚をねだる子どもたち
▲泥をつかみ観客を狙う
▲気合いを入れて、いざ鮒取り神事