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興善寺廃寺跡(市指定)

最終更新日:

 

所在地・・・興善寺町1819(明言院)
興善寺廃寺跡.jpg
 興善寺町のこの一帯は、飛鳥時代末〜平安時代(7世紀後半〜12世紀)にかけて栄えた古代寺院のあったところで、発掘調査により、167メートル四方の築地塀の正面に南大門があり、中門を通ると右に三重の塔、左に金堂、中央奥には講堂が建ち並ぶ伽藍配置であったことが確認されています。また、大量の布目瓦(古代瓦)や土師器・須恵器などの土器も出土しています。
 このような伽藍配置は、法起寺(奈良県斑鳩町)式と呼ばれ、法隆寺(斑鳩町)とは金堂と塔の位置が逆になります。塔の規模は、境内に残る塔心礎(塔の中心柱の基礎)のほぞ穴の大きさ(直径38センチ・深さ15センチメートル)から三重塔であったと推定されています。
 伽藍配置や瓦の文様などは創建年代や工人のルーツを知る手がかりとなりますが、当時の寺院名をはじめ、創建者など詳しいことはわかっていません。
 現在、明言院内の収蔵庫に安置されている毘沙門天立像(国指定重要文化財)は、この古代寺院(平安時代末に廃寺)の遺品で、平安時代後期(11世紀末〜12世紀初)の作とみられます。本像は、九州に多い樟材を用いた一木造で、高さ146.2センチメートルを測ります。体全体にみなぎる重量感、腰をひねったバランスのよさなど、仏師の彫技の高さがうかがわれ、熊本県の平安彫刻を代表する優れた造形の仏像です。

'指定名称''・・・興善寺廃寺跡(こうぜんじはいじあと)
'指定種別'’・・・市指定
'分類''・・・史跡(記念物)
指定年月日・・・昭和38年4月20日
時代・・・7世紀後半〜12世紀・飛鳥時代末〜平安時代


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